ピアニスト深尾由美子のセヴラック研究ノート
本文へジャンプ 2009年11月 
 
  コラム-Dodo
セヴラック書簡集より

エッセイ
「春秋」2009年1月号より
セヴラックの音、郷土の響き


セヴラックゆかりの地

バニュルス・シュル・メール
セルダーニャ地方
フォンロムー
サン・フェリックス・ロラゲ
 セレ   
ファリャ  
 アルベニス
グラナドス
R.アーン
セヴラック作品表
 
 リヨン通信
リヨンの女流作曲家
エレーヌ・ド・モンジュルー
 美味しいもの通信

 

地中海バニュルス・シュル・メールの宝石

Photo by Paul Palau (ポール・パロ)

Qoui de neuf ? / News

セヴラック・ノート

  Déodat de Séverac(1872~1921)
( 1872 St Felix Lauragais - 1921 Ceret France)



~良い香りのする音楽~
フランス近代の作曲家 デオダ・ド・セヴラックをご存知ですか?
ドビュッシー、ラヴェルとは一味違った個性をもつフランス近代のセヴラックについてピアニストの深尾由美子の研究、またフランスと日本の研究者の協力も含めて
皆さんにお伝えしたいと思います。
また第二の故郷、美食と芸術の街リヨンのエピソードもお伝えしながら音楽の楽しいお話を満載できればと思っております。

セヴラック~どんな作曲家?

セヴラックは1872年にフランスの南部ラングドック・ルシヨン地方のサン・フェリックス・ロラゲという街で生まれ、音楽はもとより絵画に造詣の深い芸術一家に育つ。ソレーズの士官学校で学び、21才からは24才まで、バカロレア(大学を受験する資格を得る試験)のためにその地方の首都トゥールーズで勉強しているときに、フランス国内をある目的で旅していたシャルル・ボルドーに見い出されパリに出る。このシャルル・ボルドー(1862~1909 )は作曲家ドビュッシーと同じ年で合唱指揮者、作曲家ヴァンサン・ダンディー、アレクサンドル・ギルマンたちとスコラ・カントリウム音楽院を創立した。セヴラックは35才までの約10年間、このスコラ・カントリウムに籍を置き、作曲をヴァンサン・ダンディー、マニャールに、オルガンをアレクサンドル・ギルマンに、そしてピアノをイツァーク・アルベニス、ブランシュ・セルヴァに学び、同時代の画家(ピカソ、ルドン、マニョロ、アビランド、ゴーギャン・・・)や彫刻家らとの親交を持ち、自らの道を定めていく。
19世紀末のパリではワーグナーの音楽がもてはやされていたが、彼はその流行に屈することを拒み、詩的音楽世界を深く愛し、シャブリエやドビュッシー、ショパン、シューマンの影響も受ける。ドビュッシーは彼の音楽を「良い香りのする音楽」と評し、わざわざその作品を聴きに出向いている。
セヴラックはピレネー・オリエンタル県の”セレ”というピレネー山脈のふもとの街に終の棲家をさだめ、49才で亡くなるまで創作活動を行った。その地方の自然や友、大地を耕す人々への愛着や誇りがその作品から伝わる。いや、「音楽で表す自然の姿そのものだ」と作曲家自ら書簡の中で語っている。この、セレは第一次世界大戦前にはキュービズム発祥の地、ピカソも一時期居を構えていた。ヨーロッパ中から若い芸術家たちが集まるパリ、そこで切磋琢磨し自らの個性や、創作源に開眼し、自らの方向性を見つけフランス側カタルーニャを舞台に意欲的に活躍します。
 太陽の光、風、地中海にピレネー・・・「音楽の神の棲むミューズの国」へ旅をしてみましょう。

Deodat de Severac  D.de.Severac セヴラック デオダ・ド・セヴラック
   
       
       



Counter


  
   

作品解説&エピソード
           Des Lignes des oeuvres 
● ピアノ曲

Sonate pour Piano  ピアノソナタ

Pippermint-Get    ペパーミント・ジェット

Stance a Madame de Ponpadourポンパドゥール夫人への詩句
 

●ヴァイオリンとピアノの作品 

Minyoneta       ミニョネタ
Souvenir de Céret  セレの思い出
Lied Romantique pour ロマンテックな歌
 (チェロまたはヴァイオリンとピアノ)


セヴラックに関する書籍の紹介

2007年出版スイスのパピヨン社 出版 音楽学者・ピアニストであるカトリーヌ・ビュッセル・ピカー著
 ~ラングドックの詩人~「デオダ・ド・セヴウラック」

リンク
   スイス・パピヨン社
   http://www.editionspapillon.ch/