Diary

journal

日記


音楽葬 2012年2月25日 東京久我山 SUMIE Hall

大変お世話になった、久我山幼稚園の創始者野上澄江先生が亡くなられました。
私がフランスから帰国して、リサイタルを開くときに知り合い、それ以来応援してくださっていた方です。絵画がお好きで、いろいろなコレクションをお持ち。お手紙を下さるときはいつも素敵な絵葉書でした。享年95歳。突然心臓が動かなくなりあっという間に他界されました。クリスマスにはシャンパンを飲んでいらっしゃったのに、27日には亡くなってしまわれたそうです。明るくバイタリティーにあふれた先生でした。何にでも好奇心大盛で、新しい感覚の持ち主。そして、かわいらしいお声。そして”エレガントさ”に敏感だった先生。いろいろなジャンルの方がたの、人生を応援し続けられた先生。幼児教育では有名な草分け的存在で、NHKで幼児教育の番組を担当されたり、大学で教鞭をとられていたことも。
そんな先生の「お別れの会」で、私はピアノ演奏をさせていただきます。悲しいことには変わりありませんが、人のために尽くされて人生を全うされた大往生の魂に天国でしばしゆっくりされたいと願い、30分と限られた時間の中ですが、”偉大なる女性のポートレート”をテーマに曲を選んでみました。
もちろんセヴラックの作品も入れました。休暇の日々よりの曲は、慈しみ深い故人にぴったりです。

バッハ:カンタータ147番「主よ,人の望みの喜びよ」(連弾)

ラヴェル:亡き王女のためのパヴァーヌ

セヴラック:“休暇の日々”第1集より「お祖母様が撫でてくれる」
            
「聖職者に装するトト」

竹内淳:パルテノン宮殿の舞

モーツァルト:レクイエムよりKYRIE,ELEISON(連弾)

ショパン:エチュードOp.10-3 「別れの曲」