Photo Essai



 〜ピレネーを撮り続けるカタルーニャの写真家ポール・パロ Paul Palo 
                              

  

  


出会い

私のホームページに飾らせていただいている写真は、フランスのカタルーニャからピレネーの山の写真を撮り続ける写真家ポール・パロの作品です。彼との出会いは、忘れもしない2006年秋。

リヨンからTGV(フランス高速鉄道)で南へ向かい、ペルピニャン駅を降りると大雨が降ってきた。フランスは雨の多い国。街の中心にある宿まで結構な距離があるが・・・歩いて行くしかない・・・。レインコートも持っているし、傘もあるのだから、と歩き出した。しかし、雨は大粒で10月の雨は、冷たい。びしょぬれに近い状態でようやく街の中心に着いた。雨足はどんどん強まる。
とある薬局で雨宿り。外から店の中を覗くと、壁に掛けられた写真に目を奪われた。山が四季折々の表情を見せる。桃色の花をつけた木々に彩られる山々、爽やかな新緑の山、雪山、そして山に住む人々の家々。
もしかしたら、これから訪ねるピレネーの山かもしれない。店に入って、「私は、この地方の名前のついた曲を弾いているのだけれど、もしかしてこの写真は、その辺り?」と訪ねてみた。店の主人は親切にも、この写真を撮ったカメラマンに電話してくれた。親しい友人だそうだ。私も代わって電話で話し、さらにメールアドレスを交換し、お付き合いが始まった。
私が電話をした時のこと。彼はピレネー山脈のなかの山の尾根を歩いて写真を撮っている時だった。
彼の人生とともにある山カニグー山は、標高2784M、カタルーニャを象徴する山だとも言われている。
私たち日本人にとっての富士山のような存在か。私はいつも、富士山を探してしまう。
セヴラックにとって、ピレネーの山々は特別な存在であったはず。画家のポール・セザンヌの作品にはセント・ヴィクトワール山が角度を変えて何度も登場する。画家にとってどのような存在だったのか。

ポールの写真は、ポストカードになっているので、フランス国内の空港などで出会えるが、ここに皆でシェアできる素晴らしいyoutubeのサイトをご紹介いたします。
ポール・パロのwave movie   地中海からピレネーの山の奥へ〜大自然を満喫しましょう!

http://youtu.be/hLFtHkOH0uk
誰もが魅せられる美しい自然の姿、セヴラックはその自然の姿を音で表現したいと言っておりました。
ラングドック地方、その自然が朗々と音で語られる。
まるで音で詩を綴るように。